1.17 「6433」
突如書きたくなって、只今NZは1月21日の朝4時過ぎですが
ベットから出てPCに向かっています。 1月17日5:46a.m.は6433人の犠牲者を出し 日本国内で戦後最大の自然災害となった阪神大震災が発生した日でしたね。 今年は阪神大震災から10年を迎えたと同時に、 戦後60年の大きな節目でもあります。 震災で変わり果てた街の様子に、 もしかしたら戦争の焼け跡を重ねた被災者も多かったかもしれません。 10年前。 私はAmericaのChicagoに住む学生でした。 午後のクラスを終え、自宅で何気なくつけたTVニュースでこの震災の事を知りました。 自宅リビングのTV画面に映し出される被災地の様子はそれはそれは凄まじく、 そこが日本であるとは到底信じられない映像。 音量が小さめだったのですがTVからは「Japan」という言葉が聞こえてきてはいました。 でも、(また)テロでも起こったのか それともどこかの戦地の映像かと 日本なわけないという先入観で観ていた為 最初のうちは何かをしながら、ただぼんやりとTVを眺めているだけでした。 (当時(も?)アメリカのニュースはテロ・戦争がとても多かったのです。) まさに地獄絵図の画面の端に「KOBE」という文字を見つけました。 しかし、それでも「コベ」という中東かどこかの地名かなぁ?と思ったその瞬間、 稲妻に打たれたような衝撃が!! ・・・「コ・ウ・ベ」?え?! 神戸ぇぇぇぇぇ?! 急いでボリュームを上げてTVにしがみついてもう一度ニュースを見直しました。 この地獄絵図は戦地でも中東でもなく自分の国「日本」なんだ!と自覚した途端、 同級生たち数名から「TVつけろ!日本が大変なことになっている!」 「日本の家族に連絡とれた?」「KOBEに知り合いは居ないの?」 「すぐに日本に帰らないでいいの?」等など、心配の電話をもらいました。 彼らと会話をしながらも声は上ずり、心臓がバクバクいってたのを覚えています。 子供の時に兵庫県に住んでいた私には神戸は思い出の地の一つです。 親戚も関西にたくさん居ますし、友達や先生や、お世話になった方々も沢山住む町です。 幸い関東に居た家族とはすぐに連絡が取れましたが、 兵庫の親戚、それから関西方面の友達全員にはすぐには連絡がとれませんでした。 (それでも、被害が無かった又は少なかったお宅でも日本国内からの電話は 回線がパニック状態で全然かからなかったけど、 海外からの電話は日本国内からよりもつながる可能性は随分高かったようです。) 翌日、当時はそれほどインターネットが普及していた世の中ではなかったので 詳しい情報を知りたいだろうと友人数名が新聞を持ってきてくれました。 読めば読むほど血の気がひいていき、 「なんていうこと・・・」という思いだけが頭の中をグルグルと回っていました。 一瞬にして6433人の命を奪い、 今もなお仮設住宅で生活している 被災者の方々がいます。 去年は新潟でも大きな地震があり、 年末にはスマトラ沖地震で 地上最悪の被害がありました。 命だけは助かったけど家を失った人、 健康な体を失った人、家族を失った人などなど。 天災によって無力にも死に直面する人がいる一方で 戦争によって避けられる死を迎える人もいます。 自然の猛威の中で何十万人もの人が一瞬にして命を落とした地域の映像と 人災に荒れ狂う地域の映像を見ながら改めて世界平和を祈りたいと思います。 私は死ぬ事が怖いです。 でも、生きることへの不安が無いとも言えません。 ただ逃げるのはイヤ。 だから何があっても生きて「現世のお勤め(*)」をまっとうしたいと思っています。 戦争のない世の中に、天災の被害の少ない世界に、 世界中隅々まで愛と光がいきわたる世の中になりますように。 あ、ここまで書いてたら太陽が昇ってきましたよー。 最後に 被災した知人が何気なく言っていたことで、今も私の心に残ってる言葉。 「明日、目覚めるとは限らない。」 -今日を生きるべし!ですね。(^-^*) *現世のお勤め 物事には全て意味があります。 何のために生まれてきたのか。 この世に生まれてきた意味・役割が人それぞれにあるという事。 写真は「阪神・淡路大震災10周年記念事業」のサイトより
by koa_republic
| 2005-01-21 01:46
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